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 はじめに

ワクチンの接種により、命に関わることがある病気の予防が可能です。但し、健康なときでなければ接種できないため、普段と違ったことが観察された場合は接種可能かどうか当院までご相談ください。
まれではありますが、ワクチンの接種後に命に関わる副作用の報告があります。ほとんどの動物でワクチン接種後は何事もなかったように過ごしますが、万が一のことが絶対起こらないとは断言できないわけです。従ってワクチンの接種は接種後の動物の様子が観察できるときに連れてこられるのが理想的です。午後よりも、午前中に来院してワクチンを接種された方が良いのかもしれません。ワクチン接種後は様子を観察していただき、まれではありますが、何か異常があった場合にはすぐに連れて来ていただく必要があります。
接種後の特に3日間は原則として安静に過ごさせなければならないため、シャンプーは控えていただき、またイヌの場合はお散歩もトイレを済ませる程度とするなど注意が必要です。

子供の動物では初めの年のみワクチンを3~4週間ごとに幾度か接種しなければなりません。理由は母親からもらう抗体(移行抗体)に原因があります。最初の2日の間に母親からのミルクの中の抗体を体内に取り込み、その抗体は生後しばらくの間子供の体を感染から守ります。ところがそれは徐々に低下しその後体を守る必要量以下になった後もしばらく残っています。その抗体はワクチンを注射するとワクチンも攻撃するため、ワクチンの効力が低下します。そのため、1回のワクチンでは効かないのです。

イヌの混合ワクチン
子イヌでは生後6週齢から8週齢のときに最初のワクチンを接種します。通常はそれから1ヶ月毎に2回接種します。その後は1年に1回接種します。

当院では8種混合ワクチンか5種混合ワクチンのどちらかを接種することができます。飼っている環境に応じてどちらのワクチンの方が良いのか説明させていただき、希望するワクチンを選んでもらい接種することになります。

5種混合ワクチン(生ワクチン)に関して日本のワクチンメーカーは1年に1回の接種を勧めていますが、1年ですぐに効果がなくなることはないようです。
8種混合ワクチンの中に入っている3種類のレプトスピラのワクチン(不活化ワクチン)に関して、効力は1年以上持たないため注意が必要で、1年に1回のワクチン接種をお勧めします。

8種混合ワクチンで予防できる病気

犬ジステンパー
この病気にかかると高い熱、目ヤニ、鼻水、クシャミが出て、元気・食欲がなくなります。また、嘔吐や下痢をしたり、ふるえやケイレンなどの神経症状を起こす場合もあります。特に子犬では、死亡率も高い伝染病です。
犬伝染性肝炎
高い熱が出て嘔吐や下痢をしたり、元気・食欲がなくなり、時には目が白く濁ったりします。症状の程度は色々ですが、全く症状を示すことなく突然死亡する場合もあります。
犬伝染性喉頭気管炎
熱が出たり、食欲不振がみられ、クシャミ、鼻水の他、短く乾いた咳が続き、のどや扁桃がはれる場合もあります。特に、他のウイルスや細菌等の混合または二次感染によって症状が重くなります。
犬パラインフルエンザ
水様性の鼻水や咳、軽い発熱と扁桃のはれなどがみられます。犬やアデノウイルス2型などのウイルスや細菌の混合、または二次感染が起こりやすく、その場合は症状も重くなります。
犬パルボウイルス感染症
食欲がなくなり、衰弱して発熱や嘔吐、時には血液の混じった激しい下痢がみられます。重症になると脱水が進み、短い経過で死亡する例がみられます。伝染力が強く、非常に死亡率が高い病気です。
犬レプトスピラ感染症・コペンハーゲニー(イクテロヘモラギー)
  急性の腎炎と肝炎をおこし、高い熱が出た後、体温が低下し、急死する事があります。また、嘔吐やはぐき等の出血・黄疸もみられる重症型です。人ではワイル病の原因菌として恐れられています。
犬レプトスピラ感染症・カニコーラ
  腎炎と肝炎症状を呈することが多く、発熱、元気・食欲がなくなります。また、嘔吐、血便や腎臓がはれて死亡する事があります。汚染した下水・沼・田の水を飲んだり、犬の尿からも感染します。
犬レプトスピラ感染症・ヘブドマディス
  人のレプトスピラ症<秋疫B>の原因菌により起こる病気で、犬での感染が多く確認されています。腎炎と肝炎を併発することもあり死亡率も高い病気です。
(微生物化学研究所作成リーフレットより許可を得て掲載)
5種混合ワクチンで予防できる病気

犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症 即ち8種混合ワクチンのレプトスピラ感染症を除いたものです。

宮崎の人でのレプトスピラ感染


レプトスピラ症に気をつけて!

レプトスピラ症の原因は病原性レプトスピラという細菌です。この細菌は、動物だけでなく人にも感染します。
  宮崎県では、2006年の8月から9月にかけて8名の患者が発生しました。この患者数は全国の患者数の30%に相当し、実際の患者数はもっと多いと推定されています。
  レプトスピラ症にかかり、治療しないと、死亡することもあります。このため、感染原因など、この病気について良く知っておくことが大切です。

レプトスピラの感染サイクル

 レプトスピラは、ネズミなどの野生動物の間で、親から子に、あるいは互いに感染することで自然界で維持されています。
 感染した動物は、レプトスピラを腎臓に長期間保有し、尿といっしょに菌を出して、土壌や川を汚染します。例えば、ネズミ類は菌をもっていても発病しませんが、感染すると1年以上も菌を出して環境を汚染します。
 人は、レプトスピラに感染した動物の尿と直接接触したり、尿に汚染された土壌や水と接触した際に、皮膚の傷、鼻や目の粘膜を通して感染します。
 宮崎県では、ネズミ、イヌ、タヌキ、シカ、イノシシなどからレプトスピラが見つかっています。
 人から人への感染は極めて希にしかおこりません。

人のレプトスピラ症の症状と治療
 潜伏期間
   通常3-14日間(長い場合には20-30日)
 症状
   軽症の場合 : 発熱(38℃以上)、頭痛、筋肉痛、目の充血
   重症の場合 : 黄疸、出血症状、腎不全、意識障害、死亡
   *高齢者では重症化しやすい
 治療
     ペニシリン、ストレプトマイシン等の抗生物質が有効

宮崎県での患者発生地とレプトスピラ検出状況
 宮崎県では、2006年に、県北部を中心に患者が発生しました。
  2005年にも県北と県南で患者が発生しています。
 2006年に、犬やネズミなどの野生動物の調査を行ったところ、
  レプトスピラが県内に広く分布することがわかりました。
  県内、どこでも、レプトスピラに感染する可能性があります。

予防、早期発見・早期治療

予防のポイント

レプトスピラをもつネズミやペット、家畜、あるいはそれらの尿で汚染された土や水との接触により感染します。次のような注意をしましょう。

1. 畑、水田、山林や川で作業する時には、長靴や手袋で、土や水との直接的な接触をさける。
2. 皮膚に傷がある時や台風などの浸水で汚染された水田や川に入る場合には、特に注意する。
3. 狩猟などに際し、素手での、野生動物との接触をさける。
4. 7月~10月は多発時期で、特に注意が必要です。

畑、水田、山林などで作業した後、数日して、突然の発熱、頭痛、筋肉痛などの症状がでたら、すぐに受診してください。

くわしいことは、最寄りの保健所にお問い合わせください。
(宮崎県感染症情報センター作成パンフレットより許可を得て掲載)

狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチンはイヌの健康というより、公衆衛生上問題となる狂犬病から人の健康を守るためのワクチンではありますが、イヌに注射するワクチンなので、ここで説明することとします。
狂犬病はイヌから(あるいは他の動物から)咬まれることで人に伝染し、発症した場合人は100%死亡する大変怖い病気です。世界中で毎年5万5千人もの人がこの病気で死亡しています。WHOによるとその95%がアジアとアフリカといわれています。
日本では1957年の報告以降は発生がないですが、アジア近隣諸国では中国と韓国で狂犬病は発生しており、特に中国では猛威を振るっています。このため、アジアに位置する日本では狂犬病侵入のリスクが高まっています。具体的には港に係留中の外国船から無検疫のイヌが逃げることがあり(不法上陸犬)、捕獲が実施されています。中国との貿易が盛んな昨今では狂犬病侵入のリスクが高まっているのは当然なのかもしれません。
狂犬病ワクチンは法律で1年に1回接種することになっています。これは狂犬病が日本に入ってきたときに感染の拡散を防ぐために必要なものです。いったん侵入を許し拡散すると野生動物まで蔓延し、撲滅は難しい状態となり得ます。
狂犬病はイヌからの伝播で拡散していきますが、全ての動物が感染します。狂犬病ウイルスは感染動物の唾液に多く存在し、人は唾液との濃厚な接触によって感染します。従って、海外旅行でその地域が狂犬病の発生地域であれば、イヌといわず、他の動物から咬まれたり引っかかれたりした場合も早急に病院に行かれることをお勧めします。咬まれてからでも直ぐにワクチンを接種すると狂犬病が発症せず助かるからです。

 



まなび野動物病院


宮崎市まなび野2丁目37-4
TEL:0985-64-1741

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