餌
成長期の子供や妊娠・授乳している場合は、好きなだけハムスター用の餌を食べられるようにしておく必要があります。通常より多くの栄養を必要とするためです。
ハムスターはひまわりの種などの種が好物です。種は高カロリーですから与えすぎると直ぐに肥満になるので注意が必要です。特にハムスター用の餌として販売されているものでも、種などの含有量が多く、主食としては不適切なものもあるので一度確認した方が良いと思います。心配なら動物病院で食べさせている餌を一度見てもらいましょう。
ケージ(環境)が原因で起こる事故・けが
足を挟んだり怪我をしないように、底が網状でないものを選びましょう。ハムスターは特に夜間、運動具(トレッドミル)で遊びますが、設置の仕方が悪かったりすると間に挟まって危ないので気をつけましょう。また、運動具(トレッドミル)はハムスター用のものでは足を挟んでケガをしにくい構造になっているはずですが、念のため確認しておきましょう。
おがくずなどの敷材はもぐったとき目に入って問題を起こしたり、アレルギーを起こすこともあるため、使わない方が良いでしょう。また、綿花を敷材としている場合は、知らないうちに綿花が糸状になって足に絡まりひどく損傷することがあるため使ってはいけません。一番身近な敷材として紙(シュレッダーをかけたものなど)などが良いと思います。
ちなみに、ハムスターは基本的に夜行性でケージをかじって逃げるのが得意なので、ケージが木製のものは不適当です。
けが
ハムスターを外に出して遊んでいるときに、足元にいることに気付かないことがあります。
“自分に限っては”と思われるかもしれませんが、実際に、気付かず踏んでしまい骨折したり、命にかかわることがあります。ケージから出して遊ぶときは手からジャンプしたりテーブルから飛び降りたりすることもあるため注意が必要です。
特に子供さんがハムスターと遊ぶときは、大人がそばにいてあげる方が良いのかもしれません。小さい子供さんは、ハムスターと遊んでいても、急に何かに興味が移ると、それまで遊んでいたハムスターをパッと落とすかもしれません。
ハムスターの飼育は基本的に一頭ごとにする必要があります。一緒のケージに入れると喧嘩するからです。
疑似冬眠
ゴールデンハムスターの場合は気温が10度以下、 他のハムスターでは気温が5度以下になると冬眠したようになりそのまま死亡することがあるので、冬は敷材を増やし部屋の温度に注意して冬眠させないようにしましょう。
ウエットテイル(下痢)
特に子供のハムスターはなりやすく、命にかかわる病気のため、便の状態を常に把握しておく必要があります。下痢により体の水分を失い脱水状態になると急速に弱りますから、できるだけ早く動物病院に連れて行く必要があります。
食べさせてはいけないもの
中毒のページを参照してください。
参考文献
Goodman G. “Hamsters” BSAVA Manual of Exotic Pets. 4th ed. Eds. Merideth A, and Redrobe S. Gloucester: British Small Animal Veterinary Association, 2002.
Hillyer EV, and Quesenberry KE. Ferrets, Rabbits, and Rodents: Clinical Medicine and Surgery. 1st Ed. Philadelphia: Saunders, 1997.
まなび野動物病院
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