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ホーム > 日常の健康管理(ウサギ、モルモット、ハムスター、リス、)

 

はじめに

ウサギ、モルモット、ハムスター、リス、など、自然界で食べられる側の動物の場合、何かの病気になったとしても、限界ぎりぎりまで元気にふるまう傾向があります。自然界では悪いところを見せると、肉食動物などに狙われるからです。したがって、悪くなると急速に悪化する傾向があることを知っておく必要があります。食欲が落ちたとか、ちょっと元気がないなど、最初のサインを見逃さないようにすることが大切です。


定期健康診断

まず、飼い始めるときに、ケージで動物を飼う場合はケージごと動物病院に連れてこられることをお勧めいたします。飼い方に問題があって病気・事故になることがあるため、予防に関して直接説明することができるからです。
それからは中高齢になったら、あるいは心配ならいつでも年に1回から、動物種によっては(ハムスターなど、寿命の短い動物)半年に1回の健康診断をお勧めいたします。


飲み水

新鮮な水が常に飲めるようにしておくことが大切です。大まかでも毎日どれくらいの量を飲んでいるかは把握しておきましょう。特にハムスターなどの小動物はボトルタイプで水を飲んでいる場合、ボトルの先の金具の不具合で水がちゃんと出てなくて飲めていない場合があり、命に関わることがあります。動物の体が小さいと水を飲む量が少ないわけですから、水が飲めていないことが飼主さんにはわかりにくいことがあるからです。


結膜:ご存知の方が多いと思いますが、目の白いところです。いろんな目の病気で、ここが充血して赤くなっている場合があります。
分泌物:健康な動物でもある程度の分泌物(目ヤニ)はあります(特にホコリの多いところにいた場合など)。
分泌物の量が増えている場合は病気のことがあります。

鼻水が出ていないか注意して観察します。鼻水が出ていると呼吸器系あるいは歯の病気のことがあります。


前歯

ウサギあるいは、げっ歯類(ハムスターなど)の動物は前歯が一生伸び続けます。したがって、前歯は物を噛むことで、磨耗しバランスがとれています。
ケージで飼うときの注意点として、前歯でかじるための適当な木の枝などを入れておかないと、金属製の硬いケージを噛もうとすることがあるため、それによる、前歯の損傷があり得るということです。損傷を受けると、上と下の前歯が中心で合わなくなり、したがって磨耗が妨げられ、上下にどんどん伸びてしまいます(不正咬合)。このことに何日も気付かないと物が食べられないため、命に関わることになります。伸びた歯で口の中に傷ができることもあります。できるだけ早く動物病院に連れていく必要があります。治療は状況によって、定期的に歯を切って整えるか、抜歯をすることになります。


尿

ちゃんと出ているか、尿の量が増えていないか(飲水量が増えていないか)、血液は混ざっていないか、色はいつも通りかなど気をつけます。特に尿が出ていない場合あるいは出にくい場合はできるだけ早く動物病院に連れて行かないと命にかかわります。

便

いつも通りか、下痢をしていないか、また、血液が混入していないか、あるいは、色がいつも通りかを観察します。但し、食べた物によって色が変わったりすることがあります。下痢の場合、動物病院では便の検査の必要がありますのでケージごと連れて行きましょう。


皮膚

脱毛、かゆみ、湿疹、赤くなったりしてないか、フケが異常に多くないか、コブがないかなど気をつけます。
コブは膿瘍あるいは腫瘍のことがあります。膿瘍は膿がたまってコブのようになっていることがあります。早めに動物病院に連れて行き治療が必要です。腫瘍は悪性であれば癌です。若い動物でもないとは言えませんが、高齢動物ほど、腫瘍ができやすいので、毎日触っていると早期発見できます。早く発見できるほうが、腫瘍に気付かずに大きくなってから治療するよりお金もかからないし、治療効果も期待できるのです。


熱中症

 全ての動物に共通することですが、自分が暑いと感じるとき、動物は全身が毛で覆われているためもっと暑く感じているということを知っておくべきです。げっ歯類は汗腺がなく、あえいで口から熱を逃がすことがないため特に熱中症にかかりやすいのです。
気温と湿度が上昇すると熱中症にかかりやすくなります。部屋の中で飼っている動物の場合は、留守にするときなど特に気をつける必要があります。部屋の中でも熱中症になり得ます。
万が一熱中症が疑われた場合は急激に体を冷やすと(全身を冷たい水に浸けるなど)かえって命に関わる問題が起こることがあるため、冷房のある部屋で冷たい水を全身にスプレーし、できるだけ早く動物病院へ連れて行く必要があります。


参考文献

Lichtenberger M. “Emergency Care of Exotic Animals “. Western Veterinary Conference, 2002. Veterinary Information Network. 17 May 2009. <http://www.vin.com/Members/Proceedings/Proceedings.plx?CID=wvc2002&PID=pr01222&O=VIN> (subscription required)

Lichtenberger M. “Emergency Care of Rabbits & Pocket Pets”. Western Veterinary Conference, 2002. Veterinary Information Network. 17 May 2009. < http://www.vin.com/Members/Proceedings/Proceedings.plx?CID=wvc2002&PID=pr00716&O=VIN> (subscription required)



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