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欧米の獣医療情報の何がお得なの?


当動物病院は欧米の獣医療情報を貴重なものとして積極的に取り入れています。今まで当動物病院に来られている動物の飼い主さんでも、ペットの予防などでしか来られたことがない方々もいらっしゃると思います。そういう場合、具体的にはどのように、この事がご自身の大切なペットと関わりがあるのか気付いていない方々もいらっしゃるのではないでしょうか。


多くの欧米の動物治療薬が日本でも輸入販売されているという事実

もちろん、日本の獣医療も世界に通用する素晴らしい面はたくさんあると思います。しかし、そうはいっても欧米の獣医療情報はかなり貴重だと私は思うのです。

例えば色んな動物薬がありますが、多くは欧米で販売されていて、その後日本に導入されるというパターンが今まではかなり多いです。


コンフォティスというお薬の登場

少し前になると思いますが、コンフォティスという薬が新発売されました。新しい薬が販売されるということになると、私は必ず欧米のドクターが実際にどのような使い方をしているか、評判はどうかなど調べてからその動物薬を使うか使わないか決めることにしています。

コンフォティスはネコにはノミの駆除及び予防薬、そして、日本ではイヌのノミとマダニの駆除及び予防薬として認可されています。有効成分としてはスピノサドですが、これにミルベマイシンというフィラリア予防薬が加わったお薬もあります。

このお薬が登場したことには理由があります。今までの動物の背中につける一般的なタイプのお薬(スポットオンタイプ)に効かないノミが少しですが出てきたことです。要するに通常は今までのお薬で効果があるのに、効かないこともあるためです。


欧米でのコンフォティスの使われ方

それで、調べてみるとまず大切なことは欧米ではイヌ・ネコともにこのお薬はノミの駆除薬として使われているということが分かったことです。なので、マダニの予防としては使われていないことが分かりました。では日本ではどうしてマダニの予防効果も認可されたのかと思い調べてみると、コンフォティスを投与した時点でイヌの体に寄生していたマダニは落ちることが分かりました。ただし、この効果は1ヶ月は持続しません。なので、コンフォティスはノミの駆除薬として優れていますが、欧米ではマダニの予防には使用されていないことが分かりました。

ですので、その当時コンフォティスをイヌを飼っている飼い主さんに処方するときには、マダニの効果は1カ月持続しませんと正しい情報を伝えてお渡しすることができました。
(現在ではイヌのノミ・マダニの駆除と1ヶ月の予防効果がある別の良いお薬を処方しています。)


お口の歯石予防のサプリメント

他には、ある口腔衛生関連の動物病院専用サプリメントがある動物薬販売会社から日本でも販売されることになりました。商品名はお伝えしませんが、それで、欧米の専門医や一般開業獣医師の意見が多く集まるVINで調べることにしました。そうすると、市販のものと歯石の予防効果が同じだが、価格が高いという意見など否定的なものが多いことがわかりました。また、与え方によっては、イヌの喉に詰まって命にかかわったという情報もありました。なので、日本の営業の方の熱心なお誘いがありましたが、当動物病院での販売はしないことにしました。


ノミ・マダニの予防それにミルベマイシンというフィラリア予防薬

あとは、最近マダニの動物への影響が注目されています。マダニにいるウイルスが動物を介して人にも感染することが、多くはないとは言え、あり得るからです。当動物病院のホームページにもそのことについてお伝えしています。

それで、ノミ・マダニとフィラリア予防薬が一緒になったお薬も販売されています。ところが、私はこのタイプのお薬を当動物病院では処方しないことにしました。理由はそのフィラリア予防薬がミルベマイシンだからです。このお薬の場合、もし、フィラリアに感染している動物に投与すると副作用が強く出ることが分かっているからです。そのため、処方にはフィラリアに感染していないか必ず確認が必要です。しかし、経験的には、前年にちゃんと予防している場合にフィラリアに感染していることは非常に稀なため、飼い主さんによってはフィラリアの検査をしたくないという方が少ないですがいらっしゃります。”毎年検査してるけど毎回陰性なのにホントに必要ですか?”って。答えは必要なのです。安心のためにも。万が一の感染の影響が命にかかわるからです。早期発見で副作用の少ない方法で、費用も比較的かからない方法で治療できるからです。そうは言っても、検査は希望しませんと言われる飼い主さんもいらっしゃります。

万が一フィラリアに感染している場合でも使われているフィラリアの予防薬は欧米ではイベルメクチンが多く使われています。ですから、当動物病院ではノミ・マダニの治療薬とは別にイベルメクチンの予防薬を処方しています。

フィラリアに関してはこちらへ。

マダニに関してはこちらへ。



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