
点眼
点眼をする際、正面から点眼しようとすると動物が怖がって逃げようとすることがあります。
従って、
(写真1)
写真1のように必ず後から点眼剤を近づけ、上方から点眼すると(写真2、写真3)うまく行くことが多いです。
(写真2)
(写真3)
点眼剤を持っている手の小指で上眼瞼を上へ、反対の手の指で下眼瞼を下へと眼を開き上方から1~2滴程度、点眼します。
(写真4)
ネコではパンチがくることがありますので、そのような場合には写真4のようにバスタオルを巻き、顔だけを出して実施するとうまくいくことが多いです。
眼軟膏の場合、特に気をつけなければならないことは、軟膏の先端を眼に近づけすぎないことです。軟膏の先端はアルミ製のため硬く、眼を傷つける可能性があるからです。軟膏を上記と同じ要領で上方より点眼し、その後瞼を閉じたり開いたりして眼の表面に軟膏が行き渡りなじむようにします。
耳の洗浄
(写真1)
(写真2)
液を耳に注入します(写真1)。その後、写真2のよう耳穴の横をやさしくマッサージします。あまり、激しく実施すると鼓膜を傷つける可能性があります。シリンジで洗浄液を注入しようとすると、怖がってまれに逃げて実施できない場合もあります。そのときは脱脂綿に適量の洗浄液を吸収させ、耳元で絞って液を注入すると成功する場合もあります。
ネコでパンチがくるときは点眼のときと同じように、バスタオルを使用するとうまくいくことがあります。
ネコの点鼻
特にネコのウイルス性鼻気管炎による鼻炎では、治療としてご自宅での点鼻が必要です。点眼のときと同じ要領で準備し、鼻先を上に向けそのまま1~2滴点鼻します。タイミングとして息を吐くときに点鼻すると点鼻した液が鼻先で風船みたいになることがあります。胸の動きを見て息を吸うときに点鼻するか、風船ができてもしばらく鼻先を上に向けたままにしておくと点鼻液がうまく投与されることもあります。


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